相談支援専門員の日々

障害福祉サービスの計画相談をしていた爺(じじい)のブログ。現在は就労B、生活介護の支援員をしています。

相談支援専門員の石の上にも三年

現場(就Bと生活介護の多機能)の支援員だった頃、
ほとんど喋らない利用者さんがいた。
異性とは、ほぼ口をきかない。
しかし、同性の利用者さんや職員とは、たまに話す。
しかも、意外とその声がけたたましい。
新人の職員が入ると「あの人が話すのを見た事があるか」というのが、
会話のきっかけになる感じだった。
私はその現場に3年と数カ月いて、その利用者さんを毎週グループホームへ送迎していた。

関わって3年が過ぎた頃、いつものようにその方を送ると、
ホームの玄関で、私に手を振りながら
「じゃあねー、ばいばーい」と言ってくれた。
私は、お疲れ様でした、と答えた。
初めての会話だった。
その挨拶は、私が現場から異動するまで続いた。
何が会話のきっかけだったかは分からない。
明確な引き金のようなものは、なかったのかも知れない。

毎日、利用者さんと顔を合わせている現場の支援員としてでさえ、
ラポール形成に3年かかった。
モニタリングでしか利用者さんと会わない
現状の私にとって、
信頼関係を構築することは、容易ではないように思う。