相談支援専門員の日々

障害福祉サービスの計画相談をしていた爺(じじい)のブログ。現在は就労B、生活介護の支援員をしています。

相談支援専門員の自己覚知

朝ドラで、志村けん演じる小山田が、
主人公が熱い想いをぶつけるようにして
書き上げた楽譜を見て、
で?と問うシーンがあった。


相談支援専門員は、月末と月初は特に忙しい。
月末は、なるべく請求の積み残しがないように、
モニタリングに励まなくてはならない。
月初は、月末で受給者証が切れる人の計画を作成し、
早々に役所に出さなければならない。

そんな月初に、
私は2つの会議に出なければならなかった。
どちらも、利用者さんのご家族が、
利用者さんをいかに大切に想っているかを、
支援チームで共有しよう、という内容だった。

熱い想いは分かるけれど、私は
2つの会議に出た結果、
で?と思わざるをえない。
私の4時間を返してくださいと
思わずにはいられない。

ご家族は利用者さんとの距離は近いけれど、
近いがゆえに、利用者さんのある一面が全然見えていないこともある。

あなたのご心配は、少しピントがずれていますよ、
と言いたくなる。

しかし、熟練の専門職は、そんなご家族に、
上手に寄り添っていく。

そして、私は自分の価値観が、
家族や児童、療育等を軽視し、
特定計画、就労支援等を重視する傾向にあることを
改めて感じた。

支援員としては、
手掛ける分野に偏りがない方がいいに決まっている。
しかし、で?と思ってしまうものに
時間とエネルギーを注ぐのは、
正直、なかなかに難しい。