相談支援専門員の日々

障害福祉サービスの計画相談をしていた爺(じじい)のブログ。現在は就労B、生活介護の支援員をしています。

相談支援専門員の手紙

利用者さんから手紙を貰った。
先日会った時、
私に失礼な事を言ってしまったのではないかと、
気にしている内容だった。

親御さんの手紙も付いていて、
近々、受給者証の更新時期を迎えるので、
よろしくお願いします、と丁寧に書いてあった。

最初にその親御さんと会い、
話を聞いた時の事を思い出す。

三人の子供さんがいたが、
一人は亡くなり、
一人は精神の障害、
一人は引きこもりの状態であること。

当事者家族の中には、
子供が障害を持った事で、夫婦が互いを責め、
離婚してしまうケースもあるが、
自分達は、
三人の子供をまともに育てる事は出来なかったけれど
(と、その親御さんは言った)、
協力して頑張っていこうと約束していること。

そう話した親御さんは、私の親とも重なるご高齢で、
この家族(私の利用者さんは子供の一人でしかないけれど)
に対して、自分はいかほどのことができるのかと、
自分の仕事の責任の重さみたいなものを
ずっしりと感じた記憶がある。

まだ手紙の返事は書いていないけれど、
手書きで丁寧に書こうと思っている。

また、私のような者に、
あんな気遣いの手紙をくれる利用者さんは、
素晴らしくまともな方だと感じている。


※後日追記 手書きの手紙を送ったところ、
利用者さんが喜ばれ、またお手紙を頂きました。
手紙を書くのが好きなだけだから、
返事はいらないとのこと。
ホントかな〜?

相談支援専門員の地図

昨日お邪魔したお家。
新しく担当になったので、ご挨拶のための訪問。

受給者証とアセスメントシート、
さらにお母様から直接聞いた住所を、
アイフォンの地図で検索。
現地に着いてみると、表札の名前が、訪問予定先と違う。
一応、グーグルマップでも検索。
やはり同じ場所が表示され、自分はその前に立っている。

困って、訪問予定のお母様に電話。
住所を聞くが、やはり間違っていない。
もう少し探してみます、と電話を切り、
ウロウロ徘徊していると、あのー?と声をかけてくる人が。
訪問先のお母様が、探しに来てくれた。

あの家です、と連れて行かれたのは、
アイフォンの地図やグーグルマップでは、
違う住所で表示される場所。

地域に出てみると、色々と面白い事がある。

相談支援専門員のすすめ

今日は古巣の就Bの職員会議に参加した。
本当はここに戻りたい気持ちもかな~りあるのだが、もう戻れない。
トライアル雇用で新しい方が入職されている。
会議の内容は盛り沢山で課題たっぷりであったが、
それでもこの事業所はいい。雰囲気が良く、活気がある。

会議終了後、新人の方にご挨拶をした。
驚くことに、相談員志望だと言う。
そうですか、としか答えなかったけれど、
相談員としての私のおすすめは、この事業所で現場の支援員として、
利用者さんや同僚たちと、仲良く和気あいあい、
いつまでも楽しく過ごすことだった。
そうは言えなかったけれど。

相談支援専門員のテレワーク

企業には出勤者を7割削減する要請が出されたり、
すべての人に他人と接触する機会を7、8割減らすことが求められたりで、
世の中テレワークが盛んになっている様子だ。

相談支援専門員は、利用者さんと直接会って、
計画をたてたり、モニタリングをしたり、
計画の変更をしたり、更新をしたりすることが仕事だが、
現状では各行政から、とりあえずモニタリングは、
記録やメモを残したうえで、電話で行うことが許されている。

電話でモニができるので、スマホとPCを持ち歩けば、
一応家で仕事はできる。

会議は今っぽくZoomで行なった。
家の中の様子を見せたくなかったので、
背景にはバーチャル背景を使用した。

Zoomでモニターに映る自分の顔は、プレデターブルドッグのようである。
背景よりも自分の顔をバーチャルにした方が良いかもしれない。
首もシワシワだ。

相談支援には客観的なものの見方が必要だと、個人的には感じている。
自分を冷たく突き放して見られるZoomは、
客観的なものの見方を養う、良いトレーニングになるのかも知れない。

そんな事を考えつつ、PCのモニターで色々な角度から自分の顔を眺めているうち、
一日が終わってしまうので、私のテレワークはちっとも進まない。

相談支援専門員の孤独

今年(2020年)の1月から相談支援の業務に就いた。
就Bから、同じ法人内の相談支援事業所への異動だった。
しかし、1月2月は、もともといた就Bの現場との
兼務だった。

たいした経験も積んでいないうち、
異動した先の相談支援事業所の先輩3人が、
3月末で会社を辞める事になった。

3人のうち1人は、長い経験を持ち、たくさんの案件をさばいてきたベテランだった。
そんなベテランは、相談支援専門員を引退すると言う。

もう1人は、最近、児発管の初任者研修を修了した。新しい就職先(児童系)で管理者をするとのこと。

最後の1人は、法人の相談員の給与の査定方法の見直しに反発し、退社を決意した。査定の請求件数のハードルが高く、年収で考えると、これまでの働き方では、収入が下がってしまうことが退社の理由の1つらしい。
とても丁寧に仕事をする人で、見習う部分の多い先輩だった。

今では、そんな3人の先輩はいなくなってしまい、事務所にいるのは、昨年の初任者研修で相談員になった3人(その1人が私)とアシスタント1人である。

もともと相談員は個人で動くため、チームで機能する就労支援の現場職員のように、適当なロールモデルを見つけて、その人のやり方を盗むという仕事の方法は難しいように思う。

さらに、事業所内にアドバイスを乞うべき先輩がいないとなると、相談員としての自分の孤独は増すばかりだ。

私の県では、毎年500人の相談員が誕生している。
しかしながら、現場では相談員不足が続いている。
続き難い仕事ということだろうか。

相談支援専門員のイメージ

今年(2020年)の1月から、相談支援専門員の仕事をしている。
けれども自分は、この仕事に、そもそも良いイメージを持っていなかった。

昔、今とは別の法人で就労移行の仕事をしていた時、
法人内の相談員は、担当件数の事で経営側からプレッシャーをかけられていた。

また、利用者さんを紹介してくれた外部の相談員さんは、やはり数字的な部分で経営者と喧嘩をし、結局、事業所を変わっていた。

・相談はビジネスとして成立しない。
・相談員には24時間の緊急対応が求められる。
→夜中に電話がかかってきて、緊急事態だからと言われ、利用者さんの自宅に行ってみれば、虫が出たので退治して欲しいという内容だった…。

そういったトホホな話を、福祉の仕事をしている人間や、相談員本人から聞いた。

実際のところ、相談員の仕事はどうなのか。
百聞は一見にしかず。
自分が目にしたものを、書いていきたい。